先週の競馬
先週の中山競馬場は話題がたくさんありましたね。
まずは土曜日、藤田菜七子騎手が2Rでネイチャーポイントに騎乗してJRAデビューを果たすと、いきなり2着に健闘。
G1レース並の歓声があがり、勝った吉田豊騎手も「何ごとが起きたのか?」という感じで後ろを振り返る姿が印象的でした。
そして、日曜日の最終レース終了後、特別記者会見が開かれ、その席に武豊騎手が登場するというサプライズ。
途中からは武騎手がインタビュアーとなって藤田騎手にマイクを向ける格好で、会見を盛り上げていました。
まぁ、ユタカさんが隣にいたのでは、記者はつまらない質問も出来ないでしょうし、ああいう姿を見せることで、「彼女は競馬界の宝なんだから、お前らも大事にしろよ」と無言のプレッシャーをかけていたのかも知れません。
しかし、実のところ、自分が一番目立っていないと気が済まないんですよ、あの人は(笑)。
会見場に現れての第一声が、「こんにちは、武豊ともうします」でした。
目立つということは、全ての面で手本になる覚悟があるということだと思います。
ちなみに、メジャーリーガーのイチロー選手も、初対面の人には必ず「初めまして、マイアミマーリンズの鈴木一朗です」と言うそうです。
日曜日の10Rには注目の白毛馬ブチコが出走し、好位集団から直線抜け出し快勝。
これでオープン馬(相撲で言う幕の内みたいな物)の仲間入りを果たし、見た目だけでなく、その実力は今後の重賞戦線を賑わす可能性も出てきました。
さらに日曜日のメイン『弥生賞』では、昨年末の朝日杯FSでG1完全制覇のかかった武豊騎手騎乗のエアスピネルを、リオンディーズが下した訳ですが、その二頭の再戦が行われました。
ただ、この二頭の決着はパドックからついていたようにも思われます。
エアスピネルは朝日杯FSの時はギリギリ我慢できそうな雰囲気でしたが、今回はとてもイライラしており、レースでもそういう面を出してしまいました。
ただ、リオンディーズの方もレースの序盤は気負い気味になり、ややオーバーペースになった分、最後の伸びに影響があったように見えました。
逆にパドックでも、レースでも全く気負うところなく、後方からスイスイ直線で抜け出したのはルメール騎手のマカヒキでした。
1着のマカヒキと2着のリオンディーズは、リオンディーズが完調ではなかったことを考えれば、本番(皐月賞)での逆転も十分考えられますが、3着のエアスピネルはどうでしょうねぇ…。
まともに戦ったら、この二頭にはちょっと勝ち目はないかも知れませんね。
ただ、それが分かれば、鞍上も思い切った乗り方が出来ますからね。
スタートをわざと遅らせて、後方から直線一気なんてことも考えられます。
本番が楽しみですね。