先週の競馬
先週と言うか、今週の競馬は、土、日、月の3日連続開催となり、連日注目のレースが行われました。
まずは土曜日の阪神メイン『若葉ステークス』ですが、アドマイヤダイオウが後ろから来たナムラシングンに一旦は完全に交わされながらも、ゴール寸前に差し返す勝負根性を見せてくれました。
僕はアドマイヤダイオウが勝ったという結果を知った上で映像を見たのですが、それでも驚きました。
馬も凄いと思いますが、デムーロ騎手の気迫ですね。
毎日王冠で、オグリキャップがイナリワンを差し返したのも、南井騎手あってのものだったのだと、改めて感じたのとともに、先日亡くなったイナリワンのご冥福をお祈り申し上げたいと思います(合掌)。
勝負根性と言えば、中京メイン『ファルコンステークス(G3)』のトウショウドラフタも心配された道悪を克服して、5月に行われる『NHKマイルカップ(G1)』の有力候補に躍り出ました。
道中、馬群の真ん中で前の馬の跳ね上げた泥を身体中に浴びながら、嫌気をさすことなく最後まで一所懸命に走ってくれました。
ちょっとダメージが残りそうなレースでしたので、本番までにしっかりと疲れを取って、最高の状態で臨んでもらいたいです。
日曜日は阪神競馬場で行われた『阪神大賞典(G2)』で、シュヴァルグランが人気に応えて勝利したわけですが、こちらも最大目標は5月の『天皇賞(G1)』ですから、できるだけダメージを残さないようにしたかったようですが、そうはいきませんでしたね。
しかし、福永騎手がこの馬の騎乗依頼を受けたのは復帰前とのことですから、喜びと安堵感を覚えた勝利だったことでしょう。
福永騎手は月曜日の中山メイン『フラワーカップ(牝G3)』もエンジェルフェイスでまんまと逃げ切っており、勝負強い日本人騎手として存在感を見せてくれています。
そして、藤田菜七子騎手の重賞デビューということでも注目を集めた日曜日の中山メイン『スプリングステークス(G2)』は、逃げ粘るマイネルハニーをマウントロブソンがジワジワ追い詰めて差し切り勝ち。
これで『皐月賞(G1)』の優先出走馬が出揃いました。
サトノダイヤモンド、マカヒキ、リオンディーズなど、超ハイレベルな3歳勢にあって、上位争いをするのは困難かと思いますが、マイネルハニーは本番でも先手を取ってレースを盛り上げて欲しいですね。
また、藤田騎手のモウカッテルは9着でした。
結果としては順当だったかと思いますが、ちょっと気になることがありました。
それは、パドックで騎乗合図がかかり、各騎手が散っていく際に、「よろしくね」か「リラックスして」か「頑張ってね」かは分かりませんが、内田博幸騎手に何やら声を掛けられたのですが、そこで内田騎手の方を向いて笑顔で返したのは頂けません。
レースにしろ、調教にしろ、これから馬と向き合おうという時に、他のことに気を取られてしまうのは馬に対して、関係者に対して、競馬に対して失礼に当たると僕は考えます。
あそこは視線を自馬に向けたまま軽く会釈し、レースが終わってから「先ほどはありがとうございました」でよかったと思います。
土曜日は中京でヨドノローズ 11着、クリノロッキー 7着。
日曜日は中山でドリーミーモトヒメ10着、ウップスアデイジイ9着、マユキ13着、モウカッテル9着。
月曜日も中山でキマリ12着、スーパーラビット8着 、エリュシオン16着 、クラウンマヒコス16着 、ハナズプルメリア16着 、スズカカイゼル15着 。
ぼちぼち、「いまだ未勝利」、「遠い初勝利」などという文字を目にするようになってきています。
競馬に真摯に向き合う姿こそ、彼女にとって最も有効な武器だと思うので、外ではニコニコしていればいいけど、競馬場ではキリッとしていて欲しいです。