先週の競馬
中京競馬場で、春のG1シリーズ開幕を告げる『高松宮記念』が行われました。
…が、それよりもまず、24日の浦和競馬で注目の藤田菜七子騎手がやりました!
3Rのアスキーコードで逃げ切り、デビュー22日目で初勝利を挙げました。
いやぁ、よかったです。
とりあえずホッとしました。
なぜ僕がホッとしなければならないのか分かりませんが、ホッとしました(笑)。
そして、初勝利の次の騎乗機会となった6Rでは、ウインアンビションで見事に差し切りを決めました。
やっぱり彼女は差す競馬が合っていると改めて思いました。
前(の馬)を追っている時の方が、フォームが綺麗ですよね。
いやぁ、でも、本当に良かったです。
ななちゃんおめでとう!!
そして、後回しになって申し訳ありませんが、27日には中京競馬場で、春のG1シリーズ開幕を告げる『高松宮記念』が行われました。
この日の中京競馬場は芝コースがカラカラに乾いており、コーナーで馬が踏ん張っても芝や土が舞い上がらない、いわゆるパンパンの良馬場となり、速いタイムが出ていました。
まさにスピードスターを決するには、おあつらえ向きの条件となりました。
レースは内からミッキーアイルが先行する構えを見せましたが、ローレルベローチェは全く譲る気なく先手を奪い、これに続いてハクサンムーン。
ここでミッキーアイルの松山騎手は、巧く引いて3番手で落ち着きます。
ローレルベローチェとハクサンムーンが前半3F(600m)32・7秒という超ハイペースでレースを引っ張り、一歩引いてミッキーアイルが続き、この3頭を眺めるようにビッグアーサーという展開。
ウリウリは中団に付け、その後のグループに、元JRA女性ジョッキー西原玲奈さんが厩務員を務める桜花賞馬レツゴードンキ。
それぞれが思い通りのポジションを取れたように見えましたが、ミッキーアイルにとっては、直線の入り口で前を行く二頭が外に出てきたことですね。
芝コースはどうしても使う度に芝生がはげて、内側の馬場が悪くなりますから、道中インコースを走っていた馬も、直線は外に出すのがセオリーです。
ただ、今回のローレルベローチェとハクサンムーンのコース取りは、想像よりも大きく外に寄っており、「4コーナーで逃げ馬(ローレルベローチェ)が外に来たのが誤算だった」と松山騎手が言っていたように、ミッキーアイルにとっては大きな痛手でした。
見ているものには“ちょっと”の不利であっても、勝負の世界ではそれを決するくらいの影響があるものです。
勝ったビッグアーサーはこれまで重賞に4回出走し、一度も勝っていなかったし、G1もこれが初挑戦。
ですから、勝ったと言うことよりも、1番人気に推されたのには少し驚きました。
鞍上の福永騎手は先週、二日続けて重賞を勝っているように、凄く冴えているように見えます。
しかし、この勝利が3年振りのG1制覇とは、これまた驚きました。
僕のイメージでは、福永騎手は年に2回づつG1を勝っていたのですがねぇ…。
福永騎手、おめでとうございます。
余り日本人だの、外国人だのと言いたくはありませんが、今年のG1は全部デムーロ騎手と、ルメール騎手に持っていかれてしまうのではないかと危惧していたのですが、頼りになるジョッキーです。