先週の競馬
いやぁ、凄い盛り上がりでしたねぇ…皐月賞。
サトノダイヤモンド、リオンディーズ、マカヒキの3強に、エアスピネル、ロードクエストら脇役陣にも華のあるメンバーが揃いましたからね。
人気はもう少しサトノダイヤモンドが他を離すかと思いましたが、1番人気で2.7倍。
これにリオンディーズが2.8倍、マカヒキが3.7倍で続きました。
それにしても、風が強かったですね。
こういう日は馬のテンションが上がりやすくなるので、関係者は相当神経をすり減らしたことと思います。
本馬場に入り、リオンディーズを返し馬に卸す時のデムーロ騎手は、手先、足先、毛先にまで神経を研ぎ澄まし、呼吸の速さ、深さ、方法にまで気を遣っているのが見て取れました。
良い馬に乗っているから勝つのではなく、こういう騎手だから良い馬が巡ってくるのです。
風はレースにも大なり小なりの影響はあったと思います。
スタートから第1コーナーまでは強い追い風でしたが、これが第1コーナーから第2コーナーにかけて横風に変わるわけです。
これは厄介だと思いますね。
ディーマジェスティの蛯名騎手もレース後「(ペースが)速いんだか遅いんだか全然分からなかった」と言っていましたが、乗り手は風を切る音である程度、騎乗馬の速度を測ったりしますからね。
しかし、結果的に蛯名騎手の判断は正しく、理想的なポジションが取れていました。
サトノダイヤモンドもマカヒキもエアスピネルも思い通りのポジションが取れていたと思いますが、サトノダイヤモンドは後ろから来るであろうマカヒキを、マカヒキは最強の敵であろうサトノダイヤモンドを意識しながらでしたし、エアスピネルも前を行くリオンディーズを射程圏内に入れながらレースをしなければなりませんでした。
しかし、リオンディーズはちょっと前に行きすぎましたね。
前半1000m通過のタイムが58.4秒と表示された瞬間「これは(リオンディーズの上位入線は)ないな」と思いました。
案の定、最後の直線で一杯になり、外に寄れてエアスピネルの進路を妨害、それに煽られたサトノダイヤモンドも大きな不利を受けてしまいました。
どうしても、ルール上デムーロ騎手が制裁を受けなければならないのですが、あれは致し方ないかなという感じでした。
これにより、4位入線のリオンディーズは5着に降着となり、エアスピネルが繰り上がりの4着となったのですが、ちょうど加速しかけたところでの不利でしたから、痛かったですね。
ただ、これでエアスピネルはダービーへの優先出走権を手にすることができたのですが、気持ちを切り替えて巻き返して欲しいですね。
エアスピネル同様、直線の不利が大きく影響したサトノダイヤモンドは3着。
ただ、負けはしましたが、逆に「やっぱりダービーはこの馬だな」と感じさせる風格だけが印象に残りました。
後方3番手から“2強”の出方、脚色を伺っていたマカヒキは、川田騎手がドンピシャのタイミングで仕掛けたと思います。
しかし、“3強対決”に胸を躍らせるファンをあざ笑うかのような強烈な末脚で、ディーマジェスティが突き抜けました。
まぁ、競馬なんてそんなもんです。
簡単には当たりません。
あっ、でも、AKB48(元ですか?)の小嶋陽菜さんは推していましたねぇ、ディーマジェスティ。
まさに“フライングゲット”ですね(?)。
とにかく、見どころ満載の面白いレースでした。