地球の音

今週から函館競馬が開催されると言うことで、函館競馬場の芝コースの特徴に触れようと思い、原稿を書いていると、テレビから「函館で震度6弱の地震発生」の速報が流れてきました。

震源が海底でしたし、津波が心配でしたが、「津波が起きる恐れはありません」との報に安堵しました。

地元の人たちにマイクを向けても、「棚の上に不安定に置いてあったものが落ちた程度」とのことだし、交通機関の乱れもなく、怪我人が出たと言う知らせもないとの事でした。

取りあえず一安心したところで、ある馬のエピソードを思い出しました。

井崎脩五郎氏の著書『幸運は駿馬のたてがみ』の中で紹介されていたカザンボーイです。

【南関東の公営競馬に、カザンボーイという馬がいた。

船橋の鈴木茂厩舎に所属していた、栗毛馬で、父はテスコボーイ、母がフリハタカゼ(ビューチフルドリーマー系)という名門。

この馬が、地震に対して、とにかく敏感に反応したのだ。

というのも、東京で地震があると、それと前後して、決まって大駆けしてみせたのである。

デビュー以来、三十二戦して十回※連勝にからんでいるが、この十回とも、すべて東京で地震があった日と、近接したレースでのものばかり。

名前のカザン(火山)が地震を呼ぶのか、あるいは、地震がカザンボーイに爆発力を与えるのか、いずれにしてもコワイ。

六月六日の夜も、あした船橋にカザンボーイが出ているなあと新聞をみていると、グラグラッ(震度3)ときた。

驚くべし、翌日の最終レースに、カザンボーイは三番人気にこたえ、直線抜け出し、3馬身差の快勝。

まさに、来ました、勝ちました。】

※連勝…連勝複式馬券(1,2着馬を当てる馬券の種類)

(本文より抜粋)

日曜日の函館メインは『函館スプリントS(G3)』。

出馬表を眺めてみると、僕の目に飛び込んできたのが“アースソニック”。

函館の力のいる芝コースは合うと思いますし、課題のスタートを決めることができれば、結構やれるかも知れませんよ。

アースソニックの母の父サクラユタカオーは、カザンボーイと同じテスコボーイ産駒ですし、面白いんじゃないですか。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です