『中山記念(G2)』回顧
ドゥラメンテは9カ月振りの実戦と言うことで、仕上がり具合が注目され数字の上では馬体重は18㎏増えていましたが、全て成長分だし、まだ増えてもいいと思います。
パドックでは脚を高く上げてペッタン、ペッタンと歩く様に幼さを感じましたが、デムーロ騎手が乗ると何となくダービー馬に見えてきました。
デムーロ騎手にしたら、仕上がりそのものよりも本番でテンションが上がってしまうことを恐れていたと思いますが、片手手綱で首筋をポンポンと叩きながら見事な返し馬を披露してくれました。
あの時のデムーロ騎手の仕草を見て、僕は「馬をなだめている」と言うより、テンションが上がる心配にフタをして、「全く心配ないよ」と自分を騙すことにより、馬をその気にさせているように見えました。
まぁ、真相はともかく、仕上がり八分でも絶対に負けられないドゥラメンテを、余裕を持った状態で勝利に導いてしまった訳ですから、デムーロ騎手は凄いですね。
馬は4コーナーを逆手前で走り、外に膨らむようなところがあり、まだまだ荒削りな印象です。
それでも直線、物見をしながら勝ってしまうのですから並の強さではありませんね。
レースを使うたびに良くなるタイプだし、ドバイに遠征しても十分戦えるのではないでしょうか。