プリンとナナコ
8日土曜日の5Rで、藤田菜七子騎手が命名の由来となったプリンセスナナコ(牝2歳、美浦・根本)がデビューします。
5日の最終調整で跨がった藤田騎手の印象は、「真面目で、一生懸命に走ってくれる頑張り屋さんですね」と言うことです。
自分の名前が馬名になったことについて、藤田騎手は「うれしいですし、ありがたいですね」と少し照れたように言い、普段は何て呼んでいるのかを聞かれると「他の馬は馬名で呼び掛けますが、この馬は…」と考え込んでいると、報道陣からの「“プリンちゃん”はどう?」という提案に「それはいいですね」といつもの“菜七子スマイル”で応えていたそうです。
まぁ、正直、いきなり上位争いというのは難しいかも知れませんが、話題性は抜群ですし、僕のような“にわかフ競馬ァン”が大勢集まるのではないでしょうか。
そういう人たちのなかには、「勝っても負けてもいい」と考える人もいるかも知れません。
しかし、やはり競馬は“勝ってこそ”です。
2003年から2004年にかけて、高知競馬で連敗を続けるハルウララという馬がブームになりましたが、連敗記録が伸びることを願うような節があり、多くの競馬関係者が違和感を覚えたことと思います。
負けてもいいのなら、200戦だろうが、300戦だろうが、チョロいもんです。
ハルウララにしたって、1戦、1戦、暗中模索しながら勝利を目指していたはずです。
「負けてもいい」という前提のもとに送られる声援は、励みよりも、惨めさを突きつけられたのではないでしょうか。
プリンセスナナコも、出走する以上は例え僅かだとしても、勝機はあるはずです。
東京の芝1600mは、新馬にとってはかなりタフなコースなので、各陣営は抑えて行くと思うので、今回は思い切って積極的に前に行っても面白いかも知れませんね。
プリンちゃんと、ナナコちゃんが先頭でゴールするよう、テレビの前で応援してます!