ひな祭りデビュー

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JRA史上、16年ぶり7人目の女性ジョッキーとなった藤田菜七子騎手の“ひな祭りデビュー”が1日、正式に決定し、川崎競馬で計6頭に騎乗するとのことです。

デビュー戦は1Rのコンバットダイヤ(牝3歳、浦和・工藤伸輔厩舎)で、5Rのミスターナインワン(牡7歳、浦和・牛房栄吉厩舎)は前走で2着、8Rのポッドジョイ(牡4歳、川崎・八木正喜厩舎)は3戦連続で3着ということで、デビュー初日での初勝利が期待されています。

とは言え、JRAは今どき希少とも言える“男社会”です。

これまでの女性騎手で最も勝ち星を挙げたのは、増沢(旧姓・牧原)由貴子さんの23勝。

同期として現在、競馬解説者として活躍されている細江純子さん、さらに田村真来さんと三人の女性騎手が同時にデビューと言うことで、とても注目されましたが、細江さんは11勝、田村さんは9勝に留まりました。

彼女たちに影響を受けて16年前に騎手となったのが西原玲奈さんです。

1年目に9勝、2年目に6勝を挙げて期待されましたが、3年目は未勝利、4年目、5年目に1勝づつで合計17勝。

その後6年間は未勝利。

毎日、手の足りない厩舎の手伝いをし、競馬の開催当日も競馬場へは行かずトレセンに残る日々。

努力の仕方もわからず、悔しい思いをされたことでしょう。

2010年に引退した彼女を昨年、久々にテレビで見ました。

4月12日、桜花賞を逃げ切ったレッツゴードンキの勝利に歓喜する彼女の姿でした。

引退後の彼女は梅田厩舎の調教助手となり、このレッツゴードンキは彼女が稽古をつけた馬だったのです。

「女でもやれるんだと言うことを示すことができなかった」と、後輩に道を作ってあげられなかったことを悔やんでいた西原玲奈さん。

いつか、西原さんの馬に騎乗し、ウィナーズサークルで指を突き上げる藤田騎手の姿が見られるかも知れませんね。

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