京都記念(G2)
先週は浜中俊騎手の落馬負傷という悲しいニュースが競馬界を駆け巡りましたが、今週は一変して京都競馬場から明るいニュースが届きました。
昨年12月19日の阪神3Rで本馬場入場の際に落馬し、右足首を負傷して戦列を離れていた四位洋文騎手、昨年8月29日の小倉12Rで右大腿骨を骨折して休養していた藤岡祐介騎手、そして、昨年10月31日、スワンステークス(G2)で落馬負傷した福永祐一騎手、この三人が偶然にも13日の京都競馬場で復帰しました。
そして、3Rで藤岡祐介騎手が、5Rで四位騎手が早速勝ち星をあげました。
福永騎手は7鞍に騎乗しましたが、残念ながら勝つことはできませんでした。
しかし、福永騎手は今日の京都メイン『京都記念(G2)』で有力馬タッチングスピーチに騎乗して、復活劇を派手に演出するかも知れません。
事故は誰であってもドキッとするものですが、福永騎手のときはお父さんのこともありますから、一段と大きな衝撃を受けました。
福永祐一騎手のお父さん、福永洋一さんも元騎手で、レース中の事故で脳に障害を負い、リハビリは今なお続いています。
十代で一億円ジョッキーとなった武豊騎手を、みんなが「天才」と呼ぶなか、関西テレビのアナウンサー・杉本清さんは必ず「平成の」と
付けていました。
それについて杉本さんは、「“天才”というのは、私にとってはいつまでも福永洋一騎手なんですよ。ですから、武さんのことはあえて『平成の天才』と呼ぶようにしているんです」とおっしゃっていました。
僕は洋一さんの騎乗はVTRでしか見たことがありませんが、実に肝の据わった騎手だなぁ、という印象を持っていましたが、その天才振りというのは肌で感じることはできませんでした。
しかし、その息子が騎手となりデビューすると聞いたとき、それはそれは注目したものです。
そして息子、福永祐一騎手は1996年3月2日中京競馬第2競走でマルブツブレベズトに騎乗し、初騎乗初勝利をあげると、続く第3競走でもレイベストメントで勝利し、デビュー2連勝を果たしました。
これが福永洋一のDNAかと度肝を抜かれたのを覚えています。
福永騎手騎乗のタッチングスピーチは前走後、一旦放牧に出されてリフレッシュ。
そこから、このレースを目標に逆算して稽古を再開したようで、1週前の追い切りの動きも上々でした。
今週の追い切りもラスト重点でしたが、時計・動きともに良かったですね。
男馬相手ですから楽ではないと思いますが、終いの脚が生きる外回りコースなら良い勝負ができるのではないでしょうか。