菜七子、7000勝へ
昨日、“ひな祭り”にちなんで川崎競馬場でデビューを果たした藤田菜七子騎手。
初陣となった1Rはコンバットダイヤに騎乗し8着。
続く4Rはシンフォニーヒルズで4着。
さらに5Rではミスターナインワンに騎乗し、最後の直線で大ベテラン・的場文男騎手(フクノサンデー)との叩き合いを制し2着。
通算6800勝を越える的場騎手が「あの子、うまいよ。俺もあの馬に6回乗ったことがあるけれど、ズブい馬で、それを動かしたんだから。パドックで馬を見た時も、動かせないと思ったのに。あの子は7000勝するよ」と、舌を巻いていました。
まぁ、これは「女だからダメだなんて、誰にも言わせねぇぞ」という的場騎手の優しさも含まれていると思いますが、あれだけの騎手にこのような言葉を頂いたのは、もの凄い自信になったんじゃないでしょうか。
8Rはポッドジョイに騎乗し、3番人気に推されたが5着。
10Rでは自身が所属する根本康厩舎レガリアシチーに騎乗し、3番人気に推されましたが見せ場なくブービーの13着に敗れてしまいました。
しかし、最終12Rはポッドライジングに騎乗して3着。
スタート直後から2番手につけ、最終コーナー手前で外から被せられましたが、ここが勝負所と判断しスパート。
結果、直線で伸びを欠く格好になりましたが、素人目には最後まで綺麗なフォームで追えているように見えました。
ただ、全般的にスタートでフラフラするレースがいくつか見られましたので、あの辺をもう少しタイトに乗るようにした方がいいかも知れませんね。
今回は地方競馬と言うことで、“完全ウェルカム”の雰囲気でしたが、JRAではそうはいかないと思います。
少しでも自分の走路に入ったりしたら、調整ルームでネチネチ嫌みを言ったり、コソコソと陰口を叩いたりする人もいるでしょう。
どんな世界にも器の小さい人と言うのは存在しますからね。
まずは馬をまっすぐに走らせて、グダグダ言わせない騎乗を心がけて欲しいです。