訃報
本日午前1時30分頃、17年前の入厩以来、トレッキングサポート遊馬の絶対的エースとして活躍を続けてくれていたエルメス号が、御浄土に旅立たれました。
とても悲しいし、残念だし、寂しいことですが、あれほど素晴らしい馬に出会える機会は滅多にあるものではありません。
世界中のホースマンと、世界中の馬たち、さらにその歴史は過去から現在、そして未来へとつながっていく訳です。
その中で、我々がエルメスと出会えたという事実は、奇跡としか言いようがありません。
ですから、僕は世界で一番幸せなホースマンの一人です。
そして、エルメスがここに存在した事実は、永遠に消えることはありません。
亡くなったのは肉体だけです。
彼女の歩いた軌跡は、この先の遊馬とともにあります。
うつむいてなんていられません。
どんなに苦しくても、絶対に弱音を吐くことなく、遊馬を支えてくれたエルメスに報いるために、我々も彼女のように力強く歩まなければいけません。
エル、お疲れさん。
今まで本当にありがとう。
もうスバル、ローレルには逢えたかい?
あいつらに逢ったら、よろしく伝えてくれ。
今の遊馬があるのも、今の俺があるのも、お前らのおかげだよ。
本当にありがとう。
俺が逝ったら、向かえに来てくれよな。
じゃあな。
(合掌)