オークスに向けて
今日の1Rでエレナバレー騎乗の藤田菜七子騎手が3コーナー過ぎで前の馬に接触してつまずき、落馬してしまいました。
その影響で右腕を負傷したということで、以降のレースは全て乗り替わりになりました。
“ナナちゃん目当て”で東京競馬場を訪れたミーハーな人たち(例えば僕の実弟)はガッカリしたことでしょう。
まぁ、僕も札幌に来たら、絶対行きますがね。
明日の騎乗予定も当日の朝、可否を判断すると言うことですが、無理はしないでもらいたいですね。
さぁ、藤田騎手の落馬負傷も残念ですが、僕としてはもっと残念だったのは、メジャーエンブレムの次走がNHKマイルカップに決定したというニュースです。
正直、桜花賞を負けた時点でそうなる可能性は高いと思っていましたが、彼女は王道を歩むべき馬だと僕は思っています。
まぁ、メジャーエンブレムは戦わずして白旗を挙げた訳ですから、選ばれし18頭の優駿たちは大いにオークスを盛り上げて頂きたいですね。
明日の東京メインは上位3頭にオークスの優先出走権が与えられる『サンケイスポーツ賞フローラS(牝G2)』です。
2010年の勝ち馬サンテミリオンは本番でもアパパネと1着同着を分け合い、13年の1着デニムアンドルビー、2着エバーブロッサムは本番で3、2着に好走しています。
桜花賞上位のジュエラーとシンハライトは強いですが、ここで新星が誕生してもらいたいですね。
その候補として期待されているのが、ビッシュ、チェッキーノ、フロンテアクイーン、パールコード辺りでしょうか。
前日締め切りまでのオッズではビッシュが1番人気に推されています。
東京で新馬戦と、中山で500万条件を連勝してここに臨む訳ですが、東京競馬場の方がレース振りがよく、距離が1800mから2000mに延びるのはプラス材料だと思います。
元々小柄な牝馬が、前走は10㎏減ということでしたが、細くなったと言うより絞れたという感じでしたから、これ以上減らなければ問題ないでしょう。
新星となる雰囲気も十分ありますね。
2番人気のフロンテアクイーンは間隔はあいていますが、前走のクイーンCがタフな競馬でしたから、ちょうどいい休息になったのではないでしょうか。
また、ここ2週の追い切りでは蛯名正義騎手が騎乗して上々の動きを披露しています。
ここを勝って、職人エビショーにオークスで手腕を発揮して欲しいです。
3番人気のパールコードはビッシュとは対照的に500㎏をゆうに超える大型馬です。
先の桜花賞を勝ったジュエラーと同じヴィクワールピサ産駒ですから、オークスで雌雄を決する…あっ、どっちも雌ですね。
東京競馬場は初めてですが、広々としたコースはいいんじゃないでしょうか。
パールコードと並んで3番人気に支持されているチェッキーノは、アネモネSを勝って桜花賞の優先出走権を獲得していながら、オークス一本に目標を絞ったローテーションを組んできました。
母の母はハッピートレイルズですから、おばにシンコウラブリイと言うことになります。
この血統にゆかり深い藤沢厩舎から、久々に“歴史的名牝”が現れて欲しいものです。
他にもスタミナ豊富なゲッカコウをはじめ、陣営が素質を高く評価するアグレアーブル、強敵相手に善戦を続けているクィーンズベスト、牡馬相手に健闘してきたファイアクリスタルなど、好メンバーが揃い激戦必至です。