新馬戦

今週は藤田菜七子騎手が新馬戦に騎乗すると言うことで、とても楽しみですね。

騎乗馬は土曜日の東京5Rミオテゾーロと、日曜日の東京5Rエーブルーティンの二頭です。

新馬戦と言うのは、競馬を全く知らない馬たちが出走するわけですから、思いも寄らない動きをすることもあるだろうし、自分の馬だけでなく周りの馬たちの動きにも注意を払わなければならないでしょう。

また、ここで精神的なダメージを受けることにより、素質を閉じ込めてしまう馬もいるかも知れません。

これらのことは、どのレースにも言えることなわけですが、新馬戦は特に気を付ける必要があるでしょう。

これは乗用馬でも同じで、最初に乗馬で使用するときは、乗馬中だけでなく、その前後もとても重要になります。

とにかく一連の動きをスムーズに運び、いいイメージで終えるようにしたいものです。

ですから、調教師の中には新馬戦での騎乗はできるだけ勝ち星にがっついていないベテラン騎手にお願いし、まずは勝つことよりも「競馬はこう言うものだよ」と教育することに重きを置く人もいます。

そんな中で、新馬戦での騎乗依頼を頂けたと言うのは、藤田騎手の普段からの立ち振る舞いが評価されてのことでしょう。

ミオテゾーロは的場均厩舎の管理馬で、同じレースにもう一頭シラバブと言う馬が出走しますが、こちらにはご子息の的場勇人騎手が騎乗します。

こう言った場合、勝てる確率の高い方を自分の子供に乗せるだろうと思われるかも知れませんが、的場さんの性格からして、ミオテゾーロとシラバブ、藤田菜七子と的場勇人を見比べて、どちらの組み合わせが能力を最大限に発揮できるかで判断したものと思われます。

的場均さんと言えば、よく東京競馬場の最終レースで、「的場さーん。帰りの電車賃お願いします!」と叫ぶと、ちょいちょい人気のない馬を2着に持ってきて助けてくれました(笑)。

このレースでは、戸崎騎手騎乗のブライトエピローグあたりが強そうですが、ミオテゾーロ、シラバブ、どっちも頑張って欲しいです。

エーブルーティンの方は藤田騎手の所属する根本康広厩舎の管理馬で、稽古も藤田騎手が付けていると言うことで、本人も相当楽しみにしているのではないでしょうか。

ただ、身体の大きな馬なので、一度レースで使われてからの方がいいかも知れません。

人馬ともに“これから”ですから、結果に捕らわれることなく信念を持った騎乗を見せてもらいたいです。

このレースでは、蛯名騎乗のフュージョンロック、柴田大知騎手騎乗のマイネルクラースにも注目です。

他では、土曜日の阪神5Rアダムバローズ、スーザンゴー、ムテキングス。

日曜日の東京6Rアズールムーン。

同じく日曜日の阪神5Rリンクスゼロ辺りに高い素質を感じます。

特にリンクスゼロは鞍上の売り出し中の若手・松若騎手ですから、コンビで伝説の幕を開けてもらいたいです。

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