相棒
今日は久々にバルクに乗らせてもらいました。
バルクは10年前、僕が現役時代に最後にコンビを組ませてもらった先導馬で、今なお先導馬として活躍してくれています。
遊馬のスタッフにとっては、馬は商売道具であり、商品そのものです。
ですから、主観的な馬の良し悪しはどうでもいいんですね。
大切なのは、お客さんが乗ってどんなパフォーマンスをしてくれるかであり、例えさっき良い状態であったとしても、それをそのまま鵜呑みに出来ない部分があります。
どんなに実績のある馬でも、お客さんを乗せているときは多かれ少なかれ警戒心を持っていますし、そうでなければいけないと考えています。
それに比べて、先導馬と言うのは自分が手綱を取って意志の疎通を図り、騎乗者の代わりに後続の馬たちに号令を発してくれる絶対無二の存在です。
ですから、先導馬とその他の馬は全然違い、僕はとにかくお互いの信頼関係を築き上げることだけを考え、本番では全幅の信頼をおいて乗らせてもらいました。
スバル、トニー、みのさん、ボス、コリス、そしてバルク。
他にも何頭か乗らせてもらいましたが、どれも最高の“相棒”です。
「バルクくん。あとは頼みましたよ」
そんな感じです。