チョコっと
ルナがここにきて、とても良くなっています。
さらに、久々に乗らせてもらったバンビは、相変わらず天才…というか、ますます天才振りを発揮してくれました。
あとは経験を積むだけで、僕が教えることは当面ありません。
…ということで、ようやくチョコに手をかけることができました。
毎日、やることなく食っちゃ寝、食っちゃしていましたから、エネルギーは満タンです。
こういう場合は、軽速歩で時間をかけて十分に消耗させて、そこから速歩、駆歩とシフトアップしていきます。
これは、エネルギーを溜め込んだ馬に施す、もっとも手っ取り早い処置であると考えています。
ですから、僕にしたらどうってことない作業なんですが、チョコには参りました。
まぁ、以前に乗ったときに感じていたことではあるのですが、とにかく速歩の時の乗り心地が悪い。
その理由は肢のバランスの悪さにあるのではないかと思います。
下の写真はルナの肢部ですが、つなぎの中央を通る線Aと、蹄壁の前面を通る線Bが平行になるのが、バランスの取れた理想的な肢部と言われています。
この写真でわかる通り、ルナの肢部は理想形に近いですよね。
ですから、馬自身にかかる負担が少ないので、相当負荷をかけた運動を課しても、翌日にはケロッとしています。
まぁ、それはそれで厄介なのですが、彼女の場合は、2時間乗っていても、3時間乗っていても、全然苦になりません。
しかし、こちらがチョコの肢部です。
競走馬だったら、絶望的な形状ですね。
ただ、乗用馬としてはさほど問題はありません。
しっかりムダなエネルギーを溜め込まないようにして、場数を踏ませれば一人前の仕事はできると思います。
運動後、引き馬で起用してみましたが、まぁ、「なんとかかんとか」という感じでした。
それでも、遅ればせながら小金を稼いでくれました。
なんとか、自分の餌代くらいは働いてもらいたいですね。