荒れるハンデ戦
6日の園田競馬場で藤田菜七子騎手がレース後に落馬負傷したということで、今週の騎乗が危ぶまれましたが、痛みは残っておらず今週も福島で5鞍の騎乗が予定されているとのことです。
勝ち鞍に急ぐことはないと思いますが、ケガだけは注意して欲しいですね。
何せ競馬界の宝ですからね、藤田騎手は。
さて、日曜日に福島競馬場で行われる『七夕賞(G3)』ですが、おそらくスポーツ新聞や、競馬専門紙では“荒れるハンデ戦”というような見出しが付けられているのではないでしょうか。
そこで、本当に荒れているのか?どのくらい荒れているのか?調べてみました。
過去10年で1番人気の馬が勝ったのは2回、10番人気以降の馬が勝ったのも2回ということで、単勝馬券の平均配当は1522円。
単勝馬券を購入する習慣のある人からすると、これはかなりの高配当でしょうね。
僕は単勝馬券というのは、数えるほどしか買ったことはありませんが、記憶に残っているのは1992年のジャパンカップです。
ユーザーフレンドリー、ナチュラリズム、レッツイロープ、ディアドクター…確かに外国勢は粒ぞろいでしたが、天皇賞春・秋の連敗だけでトウカイテイオーを見限るのは早計と見て、同馬の単勝馬券を的中させて頂きました。
この時のトウカイテイオーの単勝は5番人気の配当金1000円ちょうどでした。
このことでも、単勝馬券の平均配当が1522円というのは、かなりの高額だということが分かるかと思います。
また、馬番連勝馬券になると、その平均配当は8418円になり、10000円以上のいわゆる“万馬券”も4回出ています。
うん、これなら“荒れるハンデ戦”と言われるのも納得です。
では、なぜ荒れるのか?
答えは簡単です。
馬券を買う人たちが、出走馬の力を見誤っているということです。
例えば、14番人気のアスカクリチャンが勝った2012年を見てみましょう。
確かに直近のレース(東京新聞杯)では10着に負けてはいましたが、14番人気とはあきらかに軽視し過ぎです。
アスカクリチャンはこのレースまでに24戦して5勝していましたが、そのうちの4勝は5~8月の暖かい時期に偏っており、この時期の戦績は8戦4勝3着4回ですから、この馬の特徴をしっかり把握できていれば、1番人気になっても不思議はなかったのです(ソレは言い過ぎだな)。
ですから、今年も「荒れる」とか、「荒れない」とか、余計なことを考えずに、的確に能力を見極めれば簡単に的中させられます。
では、どの馬を買えば当たるのか?
それは、自分で見つけて下さい(笑)。
ちなみに僕はヤマニンボワラクテを応援しようかと思っています。
前走はキタサンブラックとともに天皇賞を引っ張り、向こうは先頭ゴールを果たしましたが、こちらは直線で失速して17着。
力の違いをまざまざと見せ付けられましたが、このメンバーなら上位争いしても不思議はないと思います。
また、鞍上の藤懸騎手は今年デビュー6年目。
6年前には短冊に「ダービー騎手になりたい」とか書いたかも知れませんが、今は「一つでもたくさん勝てますように」あるいは、「一鞍でも多く乗れますように」かも知れません。
ヤマニンボワラクテがこれまでに挙げた5勝は、全て藤懸騎手とのコンビ。
相性抜群のこの馬で、初重賞のタイトルを手にして、それを飛躍の足掛かりにしてもらいたいです。
ボワラクテ…フランス語で「天の川」を意味します。