きさらぎ賞

明日、京都競馬場で行われますメインレース『きさらぎ賞』で注目されるのは、サトノダイヤモンドとロイカバードのいわゆる“5億円対決”というやつですが、これは2013年に行われたセレクトセールにおいてロイカバードがこの年の最高購買価格となる2億5200万円で、サトノダイヤモンドが2位となる2億4150万円で落札され、この二頭の購買価格が合わせて約5億円に達することからそう名付けられているわけです。

そう言うと、この二頭の購買価格が異常に高いようにも聞こえますが、これまでもセレクトセールでは2億円を越える価格で購入された馬は20頭くらいおり、十分高額だし、十分珍しいのですが、話題になっているのは二頭の2億円馬が二頭とも順調に育ち、二頭が同じレースに二度も出走するということです(一度目は新馬戦で、この時はサトノダイヤモンドが1着、ロイカバードが2着でした。)。

高いお金を出して買われた馬が勝ち上がっていくのは、当たり前だと思われるかも知れませんが、なかなかそうはいかないようです。

これまでのセレクトセールによる最高額馬は2006年に6億円で落札されたディナシーという馬でしたが、結局出走できぬまま引退してしまいました。

4億9千万円のサンデーフサイチは健闘した部類で41戦3勝(獲得賞金7196万円)。

3億6千万円のラストグルーヴは1戦1勝(獲得賞金600万円)。

3億円のブルーアヴェニュー(獲得賞金0円?)は1戦0勝など、“話題の高額馬”というのはどれも悲惨な結果に終わっていることが多く、それを考えるとロイカバードとサトノダイヤモンドがともに2勝を挙げ、(おそらく)1番人気、2番人気で重賞競走に挑戦するというのは奇跡的とも言えるかも知れませんね。

さて、サトノダイヤモンドが無傷の3連勝で皐月賞に王手をおけるか、ロイカバードがリベンジするか注目の一戦です。

僕は、ここは敢えて落札価格896万円のオンザロックスを応援します。

父の名に記された“侍魂”を見せてもらいたいです。

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