闘将伝説最終章
角田元騎手(現調教師)が主戦を務めたシスタートウショウ、ヌエボトウショウに、池添騎手の名を全国区に広めたスイープトウショウ、シーイズトウショウらの名牝たち。
武士沢騎手とのコンビネーションが見る者を惹きつけたトウショウナイト。
1992年の金杯(G3)を派手な金髪をなびかせて勝利したトウショウファルコ。
他にもトウショウペガサス、トウショウマリオ、トウショウフェノマ、マザートウショウなど、多くの重賞ホースを輩出したトウショウ牧場が経営不振を理由に昨年10月に閉鎖しました。
長年競馬ファンをやっている人にとっては、2011年に伝えられたメジロ牧場閉鎖に続くショッキングなニュースでした。
きっと、みんなの中に想い出の“メジロ”、想い出の“トウショウ”がいることでしょう…。
…いや、いや、いや、いや、忘れていた訳ではありませんよ。
テンポイント、グリーングラスらとともに一時代を築き、引退後は種牡馬として中小牧場の救世主となり、日本競馬界を牽引してくれた天馬トウショウボーイ。
残念ながら僕はトウショウボーイの現役時代は知りません。
何せ、僕とボーイはともに1973年生まれですから。
それだけに、僕が知るボーイはビデオや本によるものだけです。
それでも、競馬ファンにとってはこのトウショウボーイという存在は特別です。
明日、東京競馬場で行われる『NHKマイルC(G1)』に“トウショウ”ドラフタが出走します。
トウショウドラフタの母はウイッチトウショウ、その母はサマンサトウショウ、その父はトウショウボーイ。
脈々と流れるトウショウの血、それを守り続けてきたトウショウ牧場、海老、黄ダイヤモンド、紫袖の勝負服に感謝の気持ちを込めて、大きな声援を送りたいと思います。